さて,その1でヘッドライトの構成が決まりました.
早速工作を進めます.
MORIMOTO LEDヘッドライトの固定は,ブラケットを製作することにしました.
アルミの端材に図面を貼り付けて,加工をします.
出来たブラケットを,Morimoto LEDユニットのお尻に取り付けます.
恐らくインチネジなので,元から取り付けてあるボタンネジを流用しました.
マクロファージ?または月着陸船みたいです.
ハイビーム用の反射鏡にエイヤと穴をあけて,そこにボルトを通して固定します.
他にも反射鏡の干渉する部分について,少し削っています.
既存の純正HIDランプのレンズに対して,追加のMORIMOTO LEDランプのレンズはかなり出っぱっていて,かなり高低差があります.光の干渉を懸念しましたが.光を遮ってしまうようなことはありませんでした.一安心です.
ネジには,ロックタイトを塗布します.振動する車,更に加速度の大きそうな車端部,一度締めたら再度の殻割りは大変である…ということもあり,入念にです.
左右ともに,固定が完了しました.
この状態で,既にガタツキがないです.
念の為,光軸を確認して,大きくずれていないことを確認しておきます.
樹脂へのネジ固定だけでは,何れ緩んでしまう可能性がります.
念の為,隙間にシリコンシーラントを充填して固定します.
シリコンシーラントは,脱オキシムタイプと脱アルコールタイプがあります.一般的に販売されているシリコンシーラントは,殆ど脱オキシムタイプです.
今回密閉空間での使用ということもあり,他の物質との反応をしにくそうなアルコールタイプを選択しました.
ハイビーム反射鏡の底には,バルブの挿入口があります.シリコンがそこから流れ出てしまう可能性がある為,下図のように風船で栓をした上で,シリコンシーランを流し込みました.
この風船は,あとから養生テープで固定します.
固定完了です.シリコンシーラントの仕上げは難しいですね…あまり綺麗とは言い難いです.
職人の方はあっという間にキレイに仕上げてしまうので,本当に凄いです.
ライトグレータイプだと目立つ全面や金具は,黒色のシリコンシーラントで隠します.こちらも,アルコールタイプを使いました.
半乾きになったところで,風船を撤去.ハイビームバルブのの挿入口からもシーラントを詰めて防水します.
シリコンシーラントが完全に固化するまで,最低3日間ほど放置します.
シリコンシーラントは空気中の湿気に反応して硬化するので,最初の2日間は湿気の多い浴室で硬化,その後2日間乾燥室で湿気を飛ばしました.
(実際は,1週間程度湿気を飛ばしたほうが良いかもしれません)
シリコンシーラントが完全に固化したならば,ハイビームのバルブのまわりにガスケットを挿入します.
さて,続いて透明カバーに取り付けられている化粧板の加工です.
この部分は,新しいMORIMOTOのLEDランプユニットと盛大に干渉してしまう為,かなり大きく削る必要がありました.
下図の銀色の部品です.
透明カバーにタッピングビズで取り付けられているので,取り外します.
左右と上下の光軸調整・オートレベライザの動作もあるので,大きめに削り取ります.
自分も大きく余裕をみたつもりだったのですが,実際に組み立てて実車への取り付け後,光軸調整をすると結構ギリギリでした.ヒヤヒヤものです.
あとから取り返しの付かない箇所なので,しっかり余裕をみておくことをオススメします.
追加工した化粧板は,透明カバーに取り付けておきます.
もし化粧板に保護テープなどを貼っている場合には,この時に剥がしておいたほうが良いと思います.
以上で,メカ的な加工部分は完了です.
続いて,電気工作部分をご紹介します.